『今』

こんばんは。

河ヱ仁美です。

『きまぐれ筆日記』第七回目です。


今回は拙い言葉ですが、

真面目なことを書いてみました。

よろしければ、お付き合いください。




2018年1月17日。


23年前、

阪神淡路大震災が起きた日。


私は、伊丹市のアイホールの舞台に立たせていただいておりました。


『深津演劇祭~深津篤史コレクション舞台編~』参加作品

『blue film』  -たった1日きりの戯曲公演


お越しくださった皆様、

関わってくださった皆様、

見守ってくださった皆様、

誠にありがとうございました。


そして、

この機会をくださった皆様、

誠にありがとうございました。




今回は、『今』という字を書きました。


23年前の1月17日に震災がおきて、そして、今があります。


震災が起きた時、私は4歳でした。

その瞬間の記憶だけ、うっすらと残ってはいますが、被害の大きかった地域の写真や映像を見たのは、高校生になってからです。

けど、それだって、ちゃんと見ているつもりでも、きっと、「見ているだけ」でした。


今回、この公演に参加させていただいていなければ、

自分の「今」と、

たくさんの人の「今」が途絶えた日、

たくさんの人の「今」が変わった日が、

地続きになっていることに、

向き合えていなかったと思います。


向き合うことは難しい。

今だって。


この作品に出会えて、本当に良かったです。



東日本大震災の時から、

我が家にある防災リュックは、

今では埃を被っています。

でも、ずっと、ちゃんと、

そこにあります。

中の缶詰の消費期限は、今年の10月までです。

買い替えに行こう。



時間は地続きで、

太陽は止まらないから、

しっかり目を開いて、

「今」を生きます。



2018年1月19日

河ヱ 仁美